厄年は根拠が無いことから迷信ともされていますが、人生の節目に区切りを促す古人の知恵と考えられています。
人生にはいろいろな節目があり、そういった節目を迎えるにあたって、次への進化への力を蓄え、過去を反省し、自分を振り返るために古人が「厄年」という習わしを考えたそうです。
確かに、人生は長いようで短い物。毎日を過ごしていると「なんとなく過ぎて行く」ものです。
そういった時、こういう「厄年」という物があれば、注意して過ごすようになりますね。
なんもなければそれで良いですし、何かあれば「厄年だから!」と納得してまた注意深く行動出来ますね!
関西の「門戸厄神の東光寺」は、日本でも有名な厄除け神社です。
厄除けに「門戸厄神東光寺」に参拝し、心の安心を得てくださいね。
それと、その時に過去を振り返り自分自身の反省や未来の夢なども一緒に考えて見てください!
「門戸厄神 東光寺」の歴史 (history)
兵庫県西宮市にある門戸厄神(もんどやくじん)の正式な名称は、松泰山東光寺です。高野山真言宗別格本山でもあります。
日本にはたくさんの厄除神社がありますが、その中でも石清水八幡宮(京都府)、天野明神(和歌山県)、そして西宮市の門戸厄神東光寺の3神社が三大厄神とされています。
寺伝によれば、嵯峨天皇の41歳の厄年にあたる天長6年、空海(弘法大師)により、厄除祈願がおこなわれました。
その際に嵯峨天皇は愛染明王と不動明王が一体となった厄神明王となりあらゆる厄を打ち払うという霊感を得て空海に祈願を命じました。
空海は、愛染明王と不動明王が一体となった厄神明王像(両頭愛染明王像)を3体刻むと、高野山の天野大社、山城国の石清水八幡宮、そして門戸東光寺へそれぞれ国家安泰、皇家安泰、国民安泰を願って送られました。
しかし現存残っているのはこの門戸厄神東光寺のもののみです。
厄年(やくどし)とは… (What ?)
厄年とは、厄災が多く降りかかるとされる年齢の事です。いわゆる「ツキがない年」の事です。
科学的な根拠はありませんが、陰陽道由来とされているみたいです。
しかしながら、平安時代にはすでに存在し、根強く信じられている風習です。
一般的には、男性と女性の厄年は異なり、本厄は男性は、数え年で25歳、42歳、61歳、女性は、19歳、33歳、37歳、61歳です。
特に男性42歳、女性33歳は大厄と呼ばれ、凶事や災難に遭う率が非常に高いので十分な警戒が必要です。
厄年一覧(日本国内の一般例)
男性 前厄 24歳 41歳 60歳
本厄 25歳 42歳 61歳
後厄 26歳 43歳 62歳
女性 前厄 18歳 32歳 36歳 60歳
本厄 19歳 33歳 37歳 61歳
後厄 20歳 34歳 38歳 62歳
門戸厄神 「東光寺」の境内 (Field trip)
表門
表門の下には、42段の男厄坂と呼ばれる、厄年にちなんだ階段があります。
この階段には、一段一段登ることで厄を落とすという意味があります。
中楼門
中楼門の下には、33段の女厄坂と呼ばれる厄年にちなんだ階段があります。
男厄坂同様、一段一段昇ることで厄を落とすという意味が込められています。
厄神堂
厄神明王をお祀りしています。このお堂で1年間祈願者の厄除け開運諸願成就のご祈祷を行なっています。
薬師堂
ここのご本尊であり、通称お薬師さんと呼ばれている薬師瑠璃光如来をお祀りしています。「西国49薬師霊場第二十番」「摂津国八十八箇所第七十六番」札所
その大願の一つに「私の名を聞けばいかなる病もことごとく除かれ、身も心も安泰になる」と言われ、別名「大医王」と呼ばれています。
祈願かえる
古くから蛙にお願いすると「元にかえる」「栄える」と言われています。
お金、絆、失せ物がかえるなど運気が上がり何事も飛び越え飛躍出来ます。
厄神龍王龍璧 (UCHIO KAZUMASA)
令和元年(2019年)の創建1190周年を機に第65代住職松田俊教の発案によって設営されました。
門戸厄神には、あらゆる災厄を打ち払い魔を退散させる厄神明王様をお祀りしています。
厄神明王様の使いたる姿「厄神龍王」!
コンピューターグラフィックアーティスト内尾和正(Uchio Kazumasa)さんの作品です。
門戸厄神 東光寺 (INFORMATION )
年中行事
▪️毎月 19日 「厄除け例祭」
厄神明王様の縁日、参拝者に茶菓子が振る舞われる。
▪️1月18、19日 「厄除大祭」
厄除け大法会が営まれ、この日には数十万の善男善女が訪れる。
▪️2月3日 「星祭(節分)」
人の一生は星の運行によって支配されており、星の本尊に除災招福、息災延命などを祈る法会。
▪️4月13日 「十三詣」
ご利益を頂こうと、十三歳(数え年)の子供がお参りする行事。
▪️4月19日 「春季厄除祭」
▪️8月19日 「夏季厄除け祭 門戸の夏祭」
毎年、参拝者を中心に楽しいショーやイベントが盛りだくさんの夏祭り。
▪️10月19日 「秋季厄除け祭」
▪️11月15日 「七五三詣」
子供の心身健康を祈念し、神仏にお参りする。
▪️11月19日 「人形供養」
大切にしていた思い出の人形を供養します。
▪️12月19日 「納厄神」
1年間の無事としめくくりの意を込めてお参りします。
住所、アクセス
▪️〒662-0828 兵庫県西宮市門戸西町2番26号
▪️TEL.(0798)-51-9090
▪️門戸厄神駅(阪急今津線)下車北西へ700メートル、徒歩15分
▪️無料駐車場あり(約100台) ※少し道が狭いので気をつけてくださいね!
▪️門戸厄神MAP
まとめ See You Again !
門戸厄神 東光寺はそんなに広々とした神社ではありませんが、こじんまりした綺麗な神社です。
境内の建物も、修復が終わって非常に綺麗になっています。
厄年などを、「信じるか信じないか」は個人の自由ですが、一つの自分の人生を振り返ってみる節目となります。
歴史のある、空海が創建した、この門戸厄神東光寺にきて、厄払いをしてみてはどうですか?
正門のそばには、弘法大師を慕い、四国八十八ヶ所巡りができますよ!
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